心のよりどころとしてのお仏壇

心のよりどころとしての仏壇本来、お仏壇は、不幸があってから購入するものではありませんが、故人の霊がゆっくり休める場所をご用意するため、四十九日忌明けまでにご購入いただくのが最適です。

 

 

 

 

 

 

●お仏壇とは何か?  ~お仏壇を買う意味は?

 

お仏壇をお持ちでない方が、まず最初に疑問に思うこと、それが『お仏壇とは何であろうか?』ということです。
一般的には、お仏壇とは亡くなった家族やご先祖様を祀るためのものと考えられています。
ですが、お仏壇は家族にご不孝があって初めて必要になるものではありません。
お仏壇の中心に安置されているのはご本尊です。
お仏壇の文字通り、仏様すなわち如来様をお祀りする壇なのです。
如来様とは人生のながい道のりの中で、悩み、迷いがちな私たちを受け止め、おおきな安らぎを与えてくれる存在です。
信仰の対象であり、人の心のよりどころであるわけです。

ですから、ご本尊をお祀りするお仏壇は独立した家庭には必ず必要なものなのです。

 

 

 

●お仏壇の種類  ~置く場所や好み、宗派に応じてお仏壇の種類を決める

 

ひとくちにお仏壇といってもさまざまな種類があり、また各宗派ごとにその形式や祀り方も違います。

・金仏壇:ヒノキや杉などを素材にして、漆塗り、金箔で仕上げたもの。

・唐木仏壇:紫檀・黒檀をはじめ、カリン・桜・桑などの素材の質感を生かした仏壇。

・家具調仏壇:洋室にもマッチする洋風の家具のような仏壇。

各お仏壇の特徴や選ぶポイントはこちらの『お仏壇について』をご覧ください。

 

 

 

●お仏壇の購入時期  ~四十九日までにはご用意ください

 

一部ではお仏壇をなんでもない時期に購入すると身内に不幸が起こるといわれていますが、これは迷信です。

もしそうならば仏壇を買わなければ人は死なないことになってしまいます。

また、昔はお仏壇を購入するのは命日やお盆・お彼岸が良いといわれていましたが、現在はそれにこだわらなくなっています。

ただ、お盆やお彼岸などの時期は、お仏壇店でもセールなどを行うことが多いので、そういった時期に合わせて購入するのも良いでしょう。

一方家族にご不孝があり、新しくお仏壇を求められる場合は、忌明けの法要までに整えられるとよいでしょう。

ご先祖様からのお仏壇がある場合は、法要の機会に仏具を磨いたりお手入れをして、古い仏具を買い替えたり不足信次を買い足すなどして、法要の準備をしましょう。

 

 

 

●お仏壇の安置場所  ~置く場所に合わせたお仏壇を購入しましょう

 

まず『置く場所に相応のお仏壇を選ぶ』ということがあります。

狭い住宅に無理に大きなお仏壇を置く必要はありません。

もちろん、現在の住宅事情を考えますと仏間を設けるのは難しいですから、部屋の一隅や家具の上に安置することになります。

 

安置する場所の目安としては

・直射日光の当たらないところ

・風通しがよく湿気の少ないところ

・エアコンなどの冷風・温風が直接当たらないところ

などがあげられます。

 

 

●開眼供養 ~新しいお仏壇を購入した場合行います

 

お仏壇を購入したら『入仏法要』『開眼法要』を行います。

お仏壇を購入したということは、ご本尊を安置する場所が用意できたということです。

この法要は、そのよろこびと、その徳を讃える法要といえます。

また、すでにご本尊があって古いお仏壇から新しいお仏壇に本尊を移動する場合は『還座(還仏)法要』といい、入仏と同様の法要を行います。



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