昔から七月十五日の夜には、この世に帰ってきた先祖の霊を迎え、慰め、感謝の気持ちを表すために歌い踊ったといわれています。
一説には、目連が餓鬼道に堕ちた母親を救ったとき、仏弟子たちが喜んで踊ったのが始まりといわれています。
もともとはこのような宗教的な行事であった盆踊りも、今では夏のイベントの趣が強くなっています。
今でこそ広い場所であればよいといった状態ですが、本来は寺院の境内や墓地の近くの広場を選んで行われていたものです。
大衆娯楽として発達したものですから、その行事の方法も地方によってずいぶん異なるようです。
また、お盆のおつとめに関しても、その地方・宗派によってはっきり定められたものがあるわけではありません。
お盆の行事は形式ではなく、心のこもった先祖供養を行うこと大切です。