真宗大谷派の主な年中行事です。
※行事の詳細・日程等は、『真宗大谷派東本願寺』のHPのほか、各お寺様のHPにてご確認ください。
●修正会(お正月)
元日から三日までの三が日を修正会といいます。
大晦日にお内仏の掃除をすみずみまですませ、打敷をかけ松竹梅を主としたお花を飾ります。
また、お鏡餅を各尊前、法名前にお供えします。
そうして元旦には、仏恩報謝の思いを持って、灯明をつけ、香炉に火を入れ焼香してお勤めします。
●彼岸会(春秋の中日を中心とした前後三日間の一週間)
彼岸というのは、インドの原語では『パーラミタ』といい、訳すと『到彼岸』、つまり『こちらの岸からむこうの岸にわたる』という意味になります。
これは迷いの生死の世界からさとりの世界に至るということです。
春秋の中日を中心とした前後各三日の一週間の彼岸会の期間は、特に仏法聴聞に励むことにあてられています。
彼岸会中は打敷をかけ、お華束を供え、折々のお花を立てます。
お寺にお参りして、法話を聴聞することが大切です。
●盂蘭盆会(お盆)
盂蘭盆とは、梵語のウルランバナの音写で倒懸と直訳しますが、これは木にさかさまにかけられて大変苦痛な状態であることを例えています。
釈尊の弟子のひとりの目連尊者が、餓鬼道に落ち倒懸の苦しみを受けている母を、百味の飯食をもって四方の僧たちに供養し、その功徳によって救ったという経説からきた言葉です。
盂蘭盆会は、この経説が行事となったもので、父母や祖先を追憶し、供養することが趣旨となっています。
地方によって違いがありますが、普通では七月または八月十三日から十六日までが盂蘭盆会の期間です。
●報恩講(お取越)
報恩講は、親鸞聖人のご恩を報謝する、宗門の行事の中でも最も大切な法要です。
聖人のご命日が十一月二十八日ということから本山では十一月二十一日から二十八日まで七昼夜にわたって勤修されます。
この本山における報恩講を御正忌として、そのまえに予修の報恩講を『お取越』または『お引上』『お仏事』と呼び、門徒のどこの家でもお勤めすることになっています。
お内仏の掃除やお磨きをして打敷をかけ、輪灯に瓔珞を吊り、お花を立て替え、お華束を供え、朱のろうそくをともします。
●歳末勤行(歳末昏時)
歳末勤行は、元旦を迎えるためのお荘厳がすべてできた後、大晦日の夕刻にお勤めすることをいいます。
一年間、無事に過ごさせていただいたことを感謝して、家族そろってお勤めします。