六波羅蜜
六波羅蜜とは、ブッダを目指す”菩薩”が修めなければならない6つの実践徳目のことを言います。
1)布施波羅蜜・・・様々な施しをさせていただく修行。別名”檀那波羅蜜”とも呼ばれる。
2)持戒波羅蜜・・・戒律を守ること。
3)忍辱波羅蜜・・・様々な事象を耐え忍ぶこと。
4)精進波羅蜜・・・努力すること。
5)禅定波羅蜜・・・心を落ち着かせ、集中すること。
6)智慧波羅蜜・・・心理を悟ること。
波羅蜜の修行を通じて我執が取り除かれ、周囲の人々やあらゆる生き物に対して慈悲の心が芽生え、他人の幸福は自分の幸福、逆に他人の不幸は自分の不幸、また自分が幸福になれば、その福徳を少しでも他の人々に役立ててもらおう、という心を持ち、実際に行動に移す者を、仏教では菩薩と呼んでいます。
菩薩というものは、仏様のお教えを守り、自らを仏様の心に近づけるべく精進を重ね、その結果として迷いを離れ、他を救う働きをいいます。
したがって、菩薩が修めた”六波羅蜜”の修行は、自他ともに救う(悟らせる)ことが前提となっています。