仏教の理想世界を表現しようという気持ちから、ご本尊様を中心とし、お仏壇を美しく飾ることが行われます。
これを『荘厳』といいます。
お仏壇を立派に美しく飾るために、日常のおつとめで使う仏具のほかに『お飾り』が欠かせないものとなるのです。
一般的にはあまり知られていないようですが、代表的なものとしては、次のようなものがあります。
●戸帳
お仏壇の宮殿や厨子にかけるため、金襴や綾綿で作られた布。
ご本尊様を拝みやすいように、中央がくりぬかれたようになっています。
●瓔珞
お仏壇の↑から吊るすように作られています。
花形の金具と珠玉でできていて、古代インドの貴人が頭や首にかけた装身具が元だといわれています。
●打敷
お仏壇の上卓や前卓を飾るための金襴の布。
お釈迦様の在世当時に高座に敷かれていたものが、後に仏祖前の卓上に敷かれるようになりました。
宗派によって、三角形であったり四角形であったりします。
法事などの特別な時に使われます。