念珠は、持ち主を守る厄除け・お守りとされており、仏様との縁を示す仏具でもあります。
葬儀や法事に参列する際には念珠を持つことがマナーとされておりますので、社会人にとって必須アイテムとも言えます。
もともと念珠は人間の煩悩の数を表す108個の珠を基準に考えらえていましたが、現在では珠の数にこだわらず、持ちやすさや大きさなどの実用面に重点を置いた念珠が多くなりました。
そのため、念珠選びも使う方の好みの素材や色合いからお選びいただくのが主流となっています。
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こちらのお念珠は手の小さな方にも合うよう、小粒の石を使って作られています。
画像上の赤い石は『赤苔瑪瑙(あかこけめのう)』という石です。
瑪瑙のなかに苔のような模様が入ったもので、一般的な瑪瑙よりも深い赤色なのが特徴です。
現在は産出量が減ってきている貴重な石です。
画像下のやさしい色の石は『フローライト』。
エネルギーのバランスを調和させる効能があるといわれているパワーストーンです。トルマリンに次いで豊富なカラーバリエーションを持っているフローライトの中でも、珍しい色の石を選んで念珠に仕立て上げました。
こちらはお釈迦様が”その樹の下で悟りを開いた”とされる菩提樹の実で作られた念珠です。
無数の黒い斑点を『星』、一つの大きなくぼみを『月』に見立て、そこから『星月菩提樹』と呼ばれるようになりました。
この星月が宇宙や仏様の世界を表しているといわれています。
手に馴染みやすく、使い込むほどに色艶が増していくのが特徴です。
最後にご紹介するのは『緑檀』です。
西洋では、この樹木の成分が万病に効くとされていたことから『生命の樹』とも呼ばれています。
また東洋でも、あらゆる災厄を祓う霊木とされ、王族や高僧たちに珍重されてきました。
使い込むことにより、持つ方それぞれの彩を帯びた、味わい深い念珠へと変化していきます。
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今回は、4月から展示を開始したお念珠を紹介しました。
珠に使われている石の効能に期待して選ぶもよし、長年の相棒として一生もののお念珠を選ぶもよし。
仏具の専門店、三善堂ではさまざまな素材や色合い、サイズのお念珠を取り揃えております。
お気に入りの逸品を探しに来てみてはいかがでしょうか?