四諦八正道
四諦とは、4つの”明らかな真理”を意味し、
●苦 諦・・・人生は苦であるという真理
●集 諦・・・苦の原因という真理
●滅 諦・・・苦の滅という真理
●道 諦・・・苦の滅を実現する道という真理⇒八正道
の4つの心理から成り立ちます。
そして、釈迦は”苦”を滅する方法として、八つの正しい道を説きました。
これが、正見・正思・正語・正行・正命・正精進・正念・正定の八正道です。
すべてに”正”という文字が含まれますが、この場合の”正しい”というのは「真理に合った・調和のとれた」という考え方・見方・行動を示しており、自分本位ではなく、大きな立場から物事を判断しなさいという教えになっています。
●正 見・・・自己中心的な見方ではなく、中道の見方をすること。
●正 思・・・真理に照らし合わせ物事を考えること。
●正 語・・・真理にあった言葉を使うこと。
●正 行・・・仏の戒めにかなった行いをすること。
●正 命・・・正しい職業で得たお金で生活すること。
●正精進・・・自分に与えられた使命や目的に対して正しく励むこと。
●正 念・・・真理に向いた正しい心を持つこと。
●正 定・・・真理に照らし、正しい状態で心を定めること。
四諦八正道は釈迦が人生の苦について説いた、苦の乗り越え方を説いたものです。